星食観測情報


星食がおこるわけ

2006年1月22日の星食

2006年2月6日の星食



【星食がおこるわけ】

 星空の中を西から東へ毎日少しずつ移動していく月は約27.3日で天球を一周しています。 月が天球を移動する時に、星を隠す現象が見られることがあります。その現象を、”星食”と言います。 月が太陽を隠す現象が日食と呼ぶのと同様に、月が星を隠すので星食と言います。 まれには、惑星が隠される”惑星食”が起こることもあります。
 満月の前の月と後の月とでは、潜入(隠れる)と出現の様子が違います。満月の前では、月の影の部分から 潜入し、明るい部分から出現します。満月の後では、明るい部分から潜入し、影の部分から出現します。 見やすいのは、地球照の見える暗いふちに隠される場合です。
 また、月の南か北の端を星がかすめて通る場合があります。これを”接食”といいます。見える範囲は ごく限られますが、月の山や谷の切れ目からもれた星の光がチカチカと何回にも途切れて見えることがあります。


【2006年1月22日のおとめ座1等星スピカの星食】

 1月22日の日曜日の日の出のおよそ40分後に、おとめ座の1等星スピカが、 下弦の月に隠されるのが見られます。日中の現象ですが、望遠鏡ならその様子を 観測することができるでしょう。(残念ながら猪名川天文台の開館時間内には見ることはできません。)

 
    【図2】おとめ座スピカの食



【2月6日宵の空でプレアデス星団と月が接近 】

 今年は毎月のように月とプレアデス星団の食や接近が見られます。 その最初のものが2月6日の宵の空で見られます。プレアデス星団で最も明るいアルキオーネ(2.9等)が、 上弦過ぎの月に隠されます。ただし、日没前の現象ですので、望遠鏡が必要となります。
 大阪では、潜入:15時49分〜出現:16時11分となります。
(残念ながら猪名川天文台の開館時間内には見ることはできません。)

 
    【図2】プレアデス星団と月の接近



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